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キングダム 567話では、犬戎族の追撃により秦軍の壁や楊端和軍の兵士達が疲弊している様子が描かれました。
メラ族長カタリを討たれてしまい、士気の低下していたメラ族と壁軍でしたが、メラ族キタリの復活により、
必ずカタリの仇を取る事を決意して再び軍を動かそうとしています。
一方の、楊端和軍は犬戎王ロゾと趙軍により、山の断崖へ追い詰められ敵との最終決戦を迎えようとしています。
壁を背に戦うというのは、かつて馬陽の戦いで蒙武将軍が受けていた状況です。
ここでは、悲劇の馬陽の戦いを振り返ると共に楊端和の本当の力について考察してみます。

馬陽の戦いとは?

王騎因縁の地


王騎将軍にとって馬陽の戦いは因縁の地であると言えます。

それは、秦国六大将軍の一人『摎(きょう)』を失った地であるからです。

摎という人物は、王騎将軍にとって召使いとして家に置いていた人物であり、

また戦場では王騎将軍の側近として戦い、そして摎と王騎将軍は結婚を誓い合った仲でした。

城を百個落としたら、王騎の妻となるはずだった摎ですが、

百個目の城であった馬陽を目前に、龐煖(ほうけん)という

どこの国の者かもわからない人物に討たれてしまったのです。

王騎は怒り、龐煖を切り伏せますが、摎を失った悲しみは消えなかったというわけです。

再び馬陽の戦いが起こる


趙は蒙驁将軍が大軍を率いて、韓を攻めている時に秦国は趙国から侵攻を受けてしまいます。

その時の総大将として任命されたのが王騎将軍、そして趙軍の総大将が因縁の相手龐煖でした。

王騎将軍は蒙武将軍を副将として、趙軍と戦います。

兵力で勝っていた趙軍に対し、王騎将軍は有利に戦況を進めますが、

趙軍が全軍を後退し始めた時、追いかけていた蒙武将軍が敵の罠にはまり、

断崖を背に囲まれ、大きく疲弊した状態となっていました。

そして、その時の状況を一緒にいた隆国はこう話しています。

隆国「くっ くそっ・・・活路が見出せぬ」
「背後は断崖で退路がなく 敵を突破する力も兵はおろか」
「あの蒙武にさえ残っておらぬ」
引用:原泰久 キングダム 15巻 第156話 到着

背後が断崖の状況って今の楊端和軍と同じ状況ですよね?

秦国の中でも最強を誇る武を持っている蒙武将軍ですら、

ここまで追い詰められてしまう、今の状況はかなり危険かもしれません。

馬陽の悲劇


馬陽の戦いで蒙武将軍が追い詰められてしまった時、

王騎将軍が大軍を連れて、救援へやってきたため蒙武将軍は助かりました。

つまり、包囲されている軍を救出するためには、また新たな軍が敵の後方から現れなければ助からないのです。

ただ、可能性として残されている軍といえば、メラ族キタリ軍の約5千、

フィゴ王の隊は兵数不明ですが、数千といったところでしょう。

この2軍がやってきて戦う必要があるでしょうが、楊端和側の犠牲は避けられなさそうです。


楊端和の本当の実力

山の民を束ねる実力者


山界では、平地と同様に数百年多くの国と衝突を繰り返していました。

しかし、それを数年でしかも自ら先頭に立ち武力によって山の民を束ねたのです。

そして、当時その影響で”血に飢えた死王”と言われており、

その圧倒的な武力によって、バジオウ、タジフ、シュンメンなど

数多くの優秀な人物を率いれた
というわけです。

多くの部族を集約させた統率力、そして皆が憧れる武力

秦国で言えば、六大将軍と同等の強さを持っていると言っても良さそうです。

龐煖をも恐れぬ胆力


楊端和が蕞防衛戦の救援へやってきた時、龐煖によって山の民がら斬られているのを見て、

楊端和は龐煖の武力に恐れず、龐煖を討ちに向かいます。

しかし、この時は信が楊端和を止めたため、楊端和と龐煖の戦いは実現しませんでしたが

威圧的な武を前にしても、恐れず立ち向かったのは流石と言えるでしょう。

ただ、楊端和はこれまで傷を負ったり、ピンチになるっていう状況がほとんどないんですよね。

それだけに、今の危機的状況でどこまで死闘となるのか期待したいところでもあります。

背水の陣

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仲間を殺され いらつく 楊端和
引用:原泰久 キングダム 49巻 第535話 格不足

今、楊端和軍は敵の追撃によって満身創痍な上、敵に包囲されている状態です。

さらに敵の犬戎軍は、ロゾの本隊でありこれまでの犬戎軍よりも強く、

趙軍は弓矢隊でじわじわと楊端和軍を疲弊させていきます。

楊端和軍の後ろには高い断崖が広がっており、逃げ場はないと言えます。

ここは背水の陣をとり、決死の覚悟で逃げ道を見つけるしかないと思われますが、

山の民が満身創痍の状態である事や趙軍の弓矢隊が居る事と、乱戦も得意な犬戎軍が居る事から

敵の大軍の壁を突破する事はかなり難しくなっています。


馬陽の戦いを振り返った際に話した通り、包囲されている上に、

疲弊して兵力も少ないとなるとそう簡単には活路は見出せないのです。

ですが、楊端和が諦めていないという事と、楊端和は幼少の頃より

一人でも敵陣に乗り込んで敵の部族を壊滅させていました。


死王と言われたその武力により、本当の実力を見せ、

大軍であろうと突破してしまうのかもしれません。


まとめ


楊端和の今の断崖を背にして戦う状況は、馬陽の戦いで蒙武将軍が戦っていた時とよく似ています。

その際には、趙軍の大軍に対して蒙武将軍や隆国がなんとか戦っていましたが、

蒙武将軍は疲弊してしまい、この状況を打破する活路が見出せずにいました。

それだけ、包囲の中で戦うという事は危機的状況であると言えます。

そして、それを打開するためには、味方の援軍が必要ですが、

楊端和軍には、メラ族の5千やフィゴ王の数千の兵力しかないため、楊端和側の犠牲は避けられなさそうです。

楊端和はこれまで山界で多くの衝突があり、争いが繰り広げられていたが、

数年で山の民を束ねる統率力を持っています。

そして、死王とも言われたその武力により優秀な人材を確保しています。

今回の状況で、趙軍の弓矢隊、犬戎王ロゾ軍の防壁から脱出する事は

かなり厳しい状況であるとは思われるものの、楊端和はこれまで

一人でも敵陣に乗り込んで部族を壊滅させたりしていました。

その事から、楊端和が本当の実力を見せ、大軍であろうと突破してしまうのかもしれません。