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キングダム 587話では、王賁を逃がすために玉鳳隊が奮戦。
撤退の道中、関常隊の宮康が決死の覚悟で敵に攻撃をしかけて、王賁を逃がすために囮となり犠牲となってしまいました。
玉鳳隊は撤退に成功したものの、王賁の容体は悪く、生死をさまよっている状況です。
そんな時、玉鳳隊の本陣へ飛信隊の信がやってきて、明日勝つためにどうするのかと声をかけます。
ここでは、王賁の居ない玉鳳隊に対し、信がどうやって明日勝ち生き残るのか予想したいと思います。

王賁を逃がした玉鳳隊の意地

誰かが命を捨てねば助からぬ


王賁を逃がすための撤退戦。乱戦の状況下での撤退は、敵から大いに背を討たれるため、今の状況では王賁を逃がしきれない可能性がありました。そして、実際にも玉鳳隊は雷雲からの攻撃に苦戦しており、松豚は命を捨てて殿をせねばならぬと感じていました。

そう、松豚が思った瞬間、宮康が決死の覚悟で雷雲に襲い掛かります。これは、宮康も松豚と同じ事を思ったという事でしょう。
そして、松豚ではなく、宮康がすぐに動いたのは、宮康の方が体も大きく敵の囮として十分な時間を稼げると判断したという事でしょう。

宮康は雷雲の十槍を数人討ち取り、殿として十分な働きをしました。
命をかけて戦ったため、宮康は敵に討たれてしまいますが、無事に玉鳳隊は撤退に成功しています。

これは、過去の飛信隊にもあった趙軍の追撃によって死亡してしまった尾到を思い出させるシーンでもありました。
尾到も飛信隊の信のために、信が将軍になれる人物であると思い、そして皆が一緒の夢を見たいと思ったからこそ自分を犠牲にしました。

王賁もまた、玉鳳隊の隊員に慕われ、宮康から天下の大将軍という夢に駆け上がって欲しいと思われたのだと思いました。

松豚は宮康の兄弟!?


宮康が討たれてしまう時、宮康は松豚に対して「兄弟」と声をかけています。
おそらくこれは、宮康と松豚が血縁者とかではなく『義兄弟』なのでしょう。

二人は関常隊に所属しており、元々は王翦軍に組み込まれていたという事ですから、もしかすると数十年の付き合いがあるのかもしれません。そして、関常の片腕とも言える存在の二人だったので、その一人を失った関常も相当な思いだったと思います。

撤退後、関常は番陽から王賁が討たれた事を責められますが、関常は宮康が討たれた状況に、「少し待ってくれ」と言っています。玉鳳隊の隊長は王賁なので責められるのはわかりますが、関常もなかなか辛いと感じるシーンでした。

玉鳳隊へやってきた信達


十三日目の夜、玉鳳隊の本陣へ信、羌瘣、河了貂がやってきます。
これは王賁が討たれたと聞いた信が、王賁の治療と明日の作戦を玉鳳隊と話すために訪れていました。

王賁の治療というのは、羌瘣が持っている秘薬を使って傷を治そうという話でした。
この秘薬というのは、羌族の村に伝わる秘薬であり、特別な薬草を調合して作っていた物です。

以前は、信が輪虎戦で腕を怪我した時に、この秘薬を塗った事で深い傷が一日で治ったほど効果がありましたが、象姉の復習を果たした後もずっと集めていたのですね。まさか、ここで再び登場するとは・・・。

あと、信は玉鳳隊と明日どうやって趙左翼に勝つのか話し合いに来たという事でした。
王賁が居ない今、頼れるのは大将の王翦ではなく、飛信隊の信。

信の強さは絶対に諦めないという強い気持ち。
本当なら王賁が討たれた事で、(王翦の援軍もなければ)もうほぼ勝ちは無くなったような状況でまだ勝つ気持ちがあるというのは、信はかなりカッコ良いなと思いました。


飛信隊と玉鳳隊

食糧と士気の低下


十二日目の夜で最後の配給を終え、十三日目は食糧が全くない状況の中で王賁が討たれるという事が起こってしまいました。趙軍の趙峩龍も王賁を討った衝撃は秦右翼だけではなく、秦軍全体の士気を下げると考えています。

確かに右翼の中心となっていた軍団は、飛信隊と玉鳳隊であり、その一つである玉鳳隊が落ちるという事は、趙左翼攻略が限りなく難しくなったという事。河了貂も飛信隊と玉鳳隊が同じくらい活躍しなければ、趙軍に勝てないと言っている事からわかる通り、今は非常に悪い状況であると言えます。

王賁が討たれた事による、玉鳳隊の機能停止。
飛信隊も兵士が覚醒しているとはいえ、食糧がない中いつまでも士気が維持できるとは考えにくいと思われます。秦右翼にとっても十三日目で趙左翼を突破と考えていただけに、ここでの急停止は秦軍全体に影響を与えます。

王賁の一撃


王賁と尭雲が一騎討ちの状況となった時、王賁は最後の力を振り絞り、尭雲の利き腕の右腕を粉砕しました。一騎討ちの際には、尭雲は右腕の影響がないかのように王賁への攻撃を続けていましたが、おそらく尭雲の力は半減しており、十四日目の戦いにも影響が出るでしょう。

ただし、趙峩龍は尭雲の深手込みでも、14日目の戦いで趙左翼は勝利出来ると読んでいます。玉鳳隊だけでなく、秦軍全体の士気が大きく下がると読んでの考えでしょうね。

飛信隊信の提案

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飛信隊 信 と 玉鳳隊 王賁の共闘
引用:原泰久 キングダム 50巻 第543話 主戦場へ

飛信隊信が玉鳳隊本陣へやってきた理由、一つは王賁の治療でありましたが、もう一つは”明日勝つための話合い”をしに来たという事でした。これに対して、玉鳳隊副長の番陽は

この状況下で・・・まだ・・・・・・

と言っていました。信はこの過酷な状況下の中、勝つつもりでいます。それは、これまで散って行った仲間達のため、天下の大将軍になるという夢の実現のためでしょう。

ですが、王賁が生死をさまよう状況の中、このまま戦ったとしても確実に敗北するでしょう。
飛信隊は、信の五千人と羌瘣の三千人の二部隊の構成です。そして玉鳳隊が消えた今の状況をを考えると、信の部隊が引き続き尭雲の相手をして、羌瘣の部隊が趙峩龍の相手をする事が得策だと思われますが、羌瘣といえどまだまだ趙峩龍の相手は厳しいと思われます。

そこで信はきっと飛信隊の中に、玉鳳隊を組み込み趙左翼と戦おうとするはずです。
飛信隊の主力部隊である、元麃公兵の『飛麃』、疎水の騎馬隊、那貴の騎馬隊、歩兵部隊を全て羌瘣隊へ編成し、信と河了貂が玉鳳隊を率いる。河了貂が信側に居る事で、慣れない玉鳳隊であれど戦えるはずです。 そして、信の相手は尭雲。

主を討たれた思いの強い玉鳳隊であれば、信の指揮下にあったとしても、通常以上の戦果を挙げるでしょうね。

ただ、この提案には問題があって、玉鳳隊が信の指揮下に入るという事を絶対に拒むという事。
玉鳳隊はエリート部隊の思いが強いですから、奴隷から成り上がった信の元では戦いたくないと思うはずです。

ですが、ここでもし羌瘣の秘薬によって、王賁が目覚めたとしたらどうでしょうか。
王賁もプライドが高い人物で、玉鳳隊を信の指揮下になどと考えはしないでしょうが、王賁も状況を考えて冷静に判断をするかもしれません。

そして、王賁の口から

玉鳳隊は飛信隊信の元、尭雲を絶対に討ち取るのだ!

と発言があれば、玉鳳隊はそれに従い、士気の爆発は再び起こるでしょう。


まとめ


587話の内容の解説と、信と玉鳳隊の話し合いについてまとめてみました。
朱海平原の戦いも残り二日。李牧は敗れる事となるのかどうか・・・気になるところです。