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588話『右翼の本営』内容


馬肉


飛信隊の野営では、尾平達が少ない食糧を分け合って夕食の準備をしていた。
だが、その食事は豆干と馬肉を茹でただけで味はなく、ほぼお湯のようであった。

戦場には馬の死体が転がっていたが、趙軍が何か細工をしたらしく妙な粉を振りかけられていた。
その粉をかけられた馬を食べた兵士は死亡したり、お腹を壊してしまっていたため、秦軍の食糧には使えなかった。
少ない食事であったが、尾平達は死んでいった仲間達の思いを胸に、腹を空かしながら明日の戦いを心配するのだった。

再編


そんな中、飛信隊の野営に亜光軍大将代理の段茶と亜花錦達がやってくる。
そして、尾平達に飛信隊の本陣を聞くと、すぐに去っていったが、すぐ後から飛信隊の渕副長もやって来た。

渕副長は、亜光軍の将校をお迎えに出ていたようだったが、すれ違ってしまったと話す。
そして、尾平達がこの騒ぎは何なのかと聞くと、渕副長は

飛信隊の本陣を右翼の本営とし、右翼中心を飛信隊として明日戦う

と話した。
つまり、右翼の再編が行われるのである。

右翼の大将


飛信隊の本陣に集まった、亜光軍将校と玉鳳隊番陽。
亜光軍の将校がここに集まったのには、番陽の説得があったためで亜光軍段茶はそれに応えた形であった。

そして、飛信隊の本陣に皆が集まったという事はつまり右翼の”大将”は信になったという事。
同時に飛信隊の軍師である河了貂は右翼の軍師となった。
これより、明日趙左翼に勝つための軍議が始まるのであった。

右翼の大将が飛信隊の信になったという話は、すぐに中央の王翦に伝わる。
王翦の側近達は、右翼の勝手な行動に動揺するが、王翦は至って冷静な様子であった。

別人の顔


十三日目の夜、右翼の大将が決まった他に桓騎軍が包囲している鄴でも大きな動きが起ころうとしていた。
鄴の内部に避難している民に、妙な噂話が流れていたのだった。

その噂というのが、秦軍に襲われて一緒に避難をしてきた人物が知り合いだと思っていたら、包帯を取ると全くの別人の顔であったという話であった。そして、これと似た話が他の城から来た人達の間でも噂になっているというのだった。

つまり、これは鄴の中に思っていたのと違う人間が紛れているという話であった。

感想


ついに右翼大将が信に!!
飛信隊と玉鳳隊の連合になるのかと思ったら、完全に右翼全体を再編して戦うという事だったのね。
しかし、勢いのある飛信隊とはいえ、亜光軍の代理大将の段茶としては右翼を自らが率いなくて良かったのかね。

そこは、亜光を失っている亜光軍で飛信隊に劣るという判断から決断されているのだと思うのだけど、
王翦軍第一将の亜光軍として、それは本当に良かったのかね?
ある意味、柔軟な対応で素晴らしいとは思うのだけれど、もうちょっと意地を見せてくれとは思った。

だが、飛信隊が右翼の大将になったという展開は、飛信隊が活躍して欲しい身としては願ってもない展開で、
河了貂は亜光軍の突撃力や玉鳳隊の力を存分に使って欲しい。

あと、鄴の方でもようやく動きが出てきてきました。
どうやら鄴内部に王翦の工作兵が紛れているようなそんな展開。
これは結構色んなところで予想されていた展開ではありますが、ようやく動き出したか!
だけど、これからどう動いていくのか非常に気になる。
十三日間を工作員は無駄に過ごしていたわけではないだろうし、何かを探っていたのかな?


589話予想


後日更新予定