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589話『夜の出来事』内容


侵入者


十四日前の鄴。
秦国の侵攻によって鄴へ逃げ延びてきた趙国の民だったが、ケガ人の中に王翦の部下が紛れていたのであった。

そして、現在。ここは鄴の兵糧庫を管理する大蔵である。
王翦の配下の者が集まり、東西南北にある大蔵を同時に工作を仕掛けようとしていた。

王翦の工作兵はこれまでの期間、場内の偵察と工作のための準備をしていたのであった。

残りの兵糧


鄴城主の元へ急報が入った。
それは城内に火の手が上がっているという知らせであった。

そして、その火は一か所だけではなく、東西南北の大食糧庫を焼き尽くそうとしていた。
鄴は一夜にして食糧の大半を失ってしまったのである。

城主はこの状況から、すぐに鄴内の兵糧の残りを調べさせるように指示を出した。
鄴が残りあと何日持つのか計算しなければならなくなったのだ。

最激戦の日


鄴城内の様子は、すぐに外を包囲している桓騎軍も知る事となる。
桓騎は城内の様子を察し、不敵に笑った。

そして、朱海平原の戦場では十四日目の朝を迎えようとしていた。
十四日目の戦いは、秦右翼”最激戦”の日となる。

河了貂はその事を一番感じており、悲痛な思いで開戦を待っていた。

河了貂の決意


河了貂は今日の戦いで、秦兵をたくさん死なせてしまう事を考えていた。
そこへ、信と羌瘣がやってきて河了貂へ声をかける。
二人とも河了貂が気を張っている事に気が付いていたのだ。
信は、河了貂に「躊躇して戦うと判断を誤る」と伝え、飛信隊のみんなで絶対に勝とうと話した。

一方の趙軍は、飛信隊に秦右翼の中心になった事に気が付きながらも
半日でこの戦いの決着がつく事に絶対の自信を持っていた。


感想


鄴の兵糧問題の方は、食糧庫の火計によって食糧難になる感じなのか。
鄴に王翦の工作兵が紛れこんでいるというのは、可能性はあったけど
王翦は工作兵が失敗してたとしたら、負けてたのになかなか危険な計略を仕掛けるねぇ。

絶対に失敗しない信頼出来る工作兵を送ったのか、それとも失敗したとしても
鄴を落とせる策があったのか・・・。

いずれにしても、王翦にしては結構大掛かりな策だなぁと。
そして、桓騎は前のセリフで王翦の手下どももたついてんなーノロマが。
と言っていたが、王翦と一緒に戦っている信達の事ではなく、
鄴に侵入している王翦の手下の方だったようだ。

桓騎と王翦は元々蒙驁軍で一緒に戦い、数々の戦場を勝利に導いてきたんだけど
今回の話で桓騎と王翦の信頼は厚いというのが良くわかるね。
桓騎も王翦がやろうとしている事や景色がわかっているような気がする。
鄴がすぐに落ちるとは思えないが、これからどう兵糧攻めしていくのか気になるところです。

そして、朱海平原の十四日目の戦い。
秦右翼の大きな戦いが始まろうとしている。
大軍を動かす河了貂の指揮も気になるところだけど、野営で話された作戦というのがどんな事だったのか
大きく戦場が動きそうでかなり期待感が高まりますね!


590話予想


後日更新予定