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596話『趙峩龍本陣』内容


仲間の死


松左しょうさの死は飛信隊全員に伝わる。
えん副長や尾平、河了貂かりょうてん達は松左の死を悲しんだ。
河了貂は趙峩龍ちょうがりゅうを追い詰めんと自信を奮い立たせ、
趙峩龍を追い詰めている信達の成功を祈った。

松左の思いを胸に


信が最前線へ戻ると、田永でんえい達に松左しょうさ の死は本当なのかと聞かれる。
信は松左の死が本当だと伝えると、皆に衝撃が走った。
だが、皆の分まで泣いてきたと信が伝えると、みんなは気持ちを切り替えた。

そして、羌瘣きょうかいも目を覚まして復活し、
飛信隊全員で趙峩龍ちょうがりゅうを討つため、奮い立ち馬を走らせた。

趙峩龍の苦戦


尭雲ぎょううんの本陣では、趙峩龍ちょうがりゅう苦戦の知らせが入っていた。
尭雲はその様子を察し、趙峩龍ほどの者がここまで追い詰められている状況に驚いていた。
尭雲は王賁より受けた右腕の傷が重症で動けなかったのだ。

さらに尭雲軍は、雷雲らいうんを援軍へ向かわせたかったが、
玉鳳隊の必死の抵抗によってそれをさせなかった。

だが、玉鳳隊の番陽は、雷雲を止められるのは、
限界であると感じていた。


遺言


森の中に隠れていた趙峩龍ちょうがりゅうの元へ飛信隊が到着する。
先行していた那貴なき達は後方へ周り、趙峩龍を逃がさぬ配置であった。

趙峩龍軍は守備隊が集まり切らない状況に、
趙峩龍を逃がそうと模索するが、趙峩龍は考え込み動かない。

趙峩龍は思い出していたのである。
趙国三大天・藺相如りんしょうじょ最後の遺言を。


感想


松左の死は飛信隊を悲しませたが、絶対に趙峩龍を討つという力に変えた。
かつて王騎将軍が言っていたように、松左の思いもきっと飛信隊に深く刻まれ
その思いは飛信隊全体の大きな力になるだろう。

尭雲は趙峩龍がここまで苦戦している事に驚いていた。
尭雲も全盛期であれば、王賁に利き腕を破壊され、退場する事はなかっただろう。

尭雲や趙峩龍が苦戦している理由は、未来を見ているか過去を見ているかの違いのような気がする。
信や王賁達は天下の大将軍という夢や中華統一いう大きな希望に向かって戦い続けている。
だが、一方で尭雲達は過去の藺相如やその言葉に囚われ、
二人の存在はその藺相如が死亡した時点で止まっているんだろう。

これは、山の民と犬戎族の戦いでも同様の現象が起こった。
山の民や秦国という常に夢へ立ち向かっている者達と
同じ場所へ留まり続けている者達との戦いだ。

結果は、皆も知っての通り、山の民と秦国が勝利した。
つまり、尭雲や趙峩龍が苦戦しているのは当然である。
いくら自身に力があったとしても、精神が動かなければ本当の力は出ないんだろう。


597話予想


後日更新予定