kingdom_611

引用:原泰久 キングダム


キングダム610話では、王賁と尭雲の一騎討ちが始まり、王賁は尭雲の矛を弾いた後、尭雲の胸を貫き勝利を納めます。その後、飛信隊 信が王賁の元へ合流すると、尭雲は王賁と信の二人へ藺相如が残した助言を伝え、そのまま尭雲は息絶えてしまいました。ここでは、藺相如の願いの考察と、これから右翼の展開がどうなるのか予想したいと思います。

藺相如二つの願いと右翼の行方

中華の願い


秦国六大将軍が中華を暴れまわっていたあの時代。
当時の三大天だった藺相如は、
中華は一つになりたがっている
と話していました。
また一方で、
まだ中華も受け入れられる刻ではない
とも話しています。
これはいったいどういう事なのでしょうか?

秦国六大将軍「王騎」と藺相如が話していた際に
こんな事を言っていました。

「やはりお前達は 良くも悪くも 大いに”無邪気”だ」
引用:原泰久 キングダム 第597話 武運を

さらに、藺相如は王騎達が無邪気である理由を
お前達の王から来ていると話しています。
(この時の王、つまり”戦神”と呼ばれた
『昭王』の事を指します。)

その上で、中華はまだ熟しきれておらず、
まだ中華は一つにするまでには達しない

と話していました。

また、藺相如はこうも言っています。

「人は思いを紡いでいける生き物だ 苦しみも 悲しみも 喜びも 俺達はずっと つながって生きている」
引用:原泰久 キングダム 第597話 武運を

六将の時代と信たちが居る時代。
違いは王の存在です。

昭王の時代、秦国は領土拡大を
進めてはいましたが、政のように
中華統一という大義は掲げていませんでした。
それ故に、藺相如は戦好きな
昭王を”無邪気”だと話したと考えられます。


ですが、六将や三大天が繰り返し戦争を
行った事により、人の戦争への思いが募り、
政のような王が現れたとも考えられるのです。

今まさに藺相如が言う
中華が一つなる時が来ているのかもしれません。
そして、中華統一の剣とは政の事なのでしょう。

藺相如の願い


藺相如は中華統一への剣を持つ者は
趙国ではないかもしれない
と話していました。
その剣を持っている者が現れた時、
藺相如は尭雲と趙峩龍へ二つの願いを託します。
その一つ目の願いというのが、

「その時 お前達が背負うもの 全てをぶつけて 全てをかけて そいつを殺せ」
引用:原泰久 キングダム 第597話 武運を

という願い。これは趙国以外の
中華統一は許さないという藺相如の信念が感じられます。
そして、二つ目の願いは、中華を統べる者を
止められなかった場合の敵への助言でした。

「何があろうと 必ず 振り上げた刃は 必ず 最後まで 振り下ろせ」
引用:原泰久 キングダム 第610話 藺相如の助言

これはおそらく、これから中華統一を成すためには
六国の滅亡が必須であり、国が滅亡する時には
秦国の蕞の戦いの時のような、国を守るために
秦兵が民兵と戦ったり、王宮を攻めるような事が
出てくると思われます。


そんな状況の中で、信達がこれまでのように
戦えるのかどうか少し疑問があります。
ですが、中華統一をするという大義のため信は
振り上げた刃を最後まで振り下ろすしかありません。
たとえ、戦場でどんな悲しい事や嫌な事があったとしても・・・

前に、成蟜は信に対しこんな事を言っていました。

「貴様が奴の”剣”にして ”盾”である事を忘れるな」
引用:原泰久 キングダム 35巻 第377話 剣と盾

成蟜は中華統一をするためには、
凄まじい血の雨を降らせ、中華を悲劇で覆わせる
事になり、その怨念は長平の比ではない。

と話していました。
成蟜の話と藺相如の助言は少し似ている
気がします。

中華統一のため、これからそれを防ごうと
様々な困難と悲劇が待っているはずです。
信は政を支えるため、敵国を滅ぼす剣として
そして、政に降りかかる
困難から守るための盾として
何があってもその振り上げた刃を
止めるわけにはいきません。

馬南慈はどう動く?


尭雲が討たれた後、残っている
主要な部隊といえば、十槍ですが残りは5人

信も王賁の頑張りに感化され、
いつもの調子を戻してきている気がします。
おそらくもう十槍は相手にならないでしょう。

となると、問題は馬南慈軍。
馬南慈軍は尭雲軍とは違い、一旦後退をして
陣の立て直しを図っていました。
そのため、飛信隊からの攻撃を受ける
構えは十分かもしれません。
さらに、馬南慈はここから本気を出す
可能性があるのです。

なぜかというと、前に李牧が
気になる事を言っていたのです。

「あなたの調子が出ないという事は まだ趙左翼に余裕があるということです」
引用:原泰久 キングダム 51巻 第555話 個別撃破

馬南慈は、「雁門の鬼人」と呼ばれています。
馬南慈はこれまでの戦いであまり良いところは
ありませんでしたが、亜光とも対等に戦うほどの
武将で、その実力は未知数です。

尭雲が討たれた事により、趙左翼の状況は
非常に悪くなったといえます。
主力の将といえば、馬南慈であり
戦う相手は、同じようなタイプの飛信隊 信。

馬南慈が「雁門の鬼人」として
底力を見せ、もう一戦 信とやり合う可能性は
十分にあります。