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引用:原泰久 キングダム 55巻 第602話 李牧の陣形


キングダム611話では、秦右翼が趙左翼に勝利していよいよ飛信隊が李牧の中央軍へ突撃を開始しました。しかし、中央へ布陣している李牧軍は王翦軍と飛信隊に挟撃されつつあるというのに、余裕の表情を見せ、金毛軍へ飛信隊の相手をさせています。趙左翼の尭雲が討たれ突破されたとわかる状況にも関わらず、李牧はなぜこんなにも余裕を見せているのでしょうか?この記事では、李牧の余裕の秘密を考察したいと思います。

王翦軍と飛信隊の挟撃にも余裕の李牧

守備の李牧


李牧は十五日目の戦いで、秦軍が王翦軍と
飛信隊で挟撃を狙っている事を知りつつも、
こんな事を言っていました。

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「ただ”守る”だけなら いくらでも守れます」
「たとえ左から 秦右翼が抜けて 攻めて来ようと 守りきれます」
「兵糧が切れた彼らが 骨と皮になるまで 何回もただ守って 勝てばいいだけです」
引用:原泰久 キングダム 55巻 第602話 李牧の陣形

李牧が合従軍を率いて秦国を攻めた時、
魏国の呉鳳明から
この戦をどこまでやるおつもりか?
と聞かれ、
もちろん秦国が滅ぶまでです
と言ったように、李牧は
このセリフを本気で言っているのでしょう。

たとえ、趙軍が李牧軍だけになったとしても
秦軍から挟撃されたとしても守りきれる
自信があるという事でしょう。


ですが、その自信は一体どこから来るのか?

趙左翼は、趙峩龍や尭雲という
左翼の中心となっていた武将が討たれた上に
馬南慈軍も趙峩龍が討った勢いのまま
軍の半数を失っています。

今は左翼後方へ後退し、遊軍という形に
なってはいますが、秦右翼は
飛信隊だけではなく、亜光軍、
そして玉鳳隊と進行が続き、
馬南慈軍が秦軍の後方から攻めたとしても
大した打撃は与えられないでしょう。

さらに、飛信隊の相手になる部隊は
金毛軍という慶舎の副将だった部隊。
金毛自体は、平凡な将であり
黒洋丘の戦いでもたいした
戦果は挙げていません。


一方の飛信隊は、秦右翼の戦いで
趙峩龍、尭雲隊との死闘を繰り広げて
敵を撃破しており、趙軍との決着をつけるべく
動いている飛信隊の士気は
非常に高くなっている
と考えられます。

飛信隊の疲弊を考えたとしても
金毛軍、そして李牧軍は
この攻撃を耐えられるとは思えないが
李牧はどう乗り切るのだろうか・・・。

李牧の戦い


李牧の過去の戦いを振り返ると、
李牧は二度危機に陥っていました。

まず一つ目は、燕国 劇辛との戦い。

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引用:原泰久 キングダム 24巻 第252話 劇辛の戦

劇辛は軍神 楽毅と共に戦った燕国の英雄であり
その軍略は楽毅の戦いと似ているほどでした。
劇辛との戦いで、序盤は李牧軍優勢に
動いていたところ、劇辛は
李牧の本陣の場所を見抜き、
李牧は劇辛軍に本陣を狙われ
もう少しで討たれてしまう窮地に陥ります・・・。


二つ目は、合従軍の戦いで麃公将軍と戦った時。

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引用:原泰久 キングダム 30巻 第323話 本能型の極み

李牧は咸陽を攻めようとしますが、
麃公将軍に急襲を見破られ、
李牧は”流動”の陣形で応戦します。
流動は麃公軍を翻弄しますが
麃公将軍には通じず、本能型の直感により
麃公将軍は李牧の目の前まで迫られています。


李牧は二度も討たれる危機にありながらも
ある人物の登場でその窮地を脱するどころか、
その戦いで勝利を収めています。

その人物というのが、三大天の一人であり、
王騎将軍を討った『龐煖』なのです。


龐煖が動き出す?


龐煖はこれまでここぞという時に、
登場し相手を苦しめてきました。
そのため、今回飛信隊が突撃をしますが
龐煖に狙われる可能性があります。

実際、すでに龐煖は秦左翼に現れて、
蒙恬のじぃを討っています。

李牧曰く、龐煖は
決着をつけに戦場にやってきた
と話しており、龐煖の決着をつける相手は
もちろん飛信隊の隊長 信だと考えられます。

龐煖は信と決着をつけるべく
十五日目の戦いへ乱入してくる事は必須。

李牧は趙左翼を突破してくる部隊が
飛信隊であると読み、馬南慈軍は
あえて後退をさせ、金毛軍に
相手をさせている可能性があります。


金毛軍も飛信隊に抜かれる前提で
戦っていると思われ、金毛軍の本当の目的は
飛信隊と亜光軍・玉鳳隊の分断ではないでしょうか。

李牧が飛信隊とその他の部隊を分断させる事により
龐煖と信が戦う舞台は整ったと言えます。
その状況で、龐煖は必ずやってくると
李牧は読んでいると思われます。

李牧軍が秦軍の攻撃から守り切る自信も
あるのでしょうが、李牧が余裕の表情を
見せているのは、龐煖が来るという
読みがあるからかもしれません。