669話『識』内容

本物

祭が行われた日。礼れいは識しきを殺した。
識の剣は礼よりも早く動いたが、首元でその剣は止まり、礼の剣は識の胸を突いた。

そしてその事を礼は、”識が裏切った”と羌瘣きょうかいへ話す。識の苦痛の表情と心臓を貫いた感触、最後の瞬間を糧として礼は本物の蚩尤しゆうになったと話す。

本当の強さ

羌瘣きょうかいや、飛信隊は闇の先へ押しするための糧に過ぎないと話す礼だったが、羌瘣はそれを否定し、間違っていると話した。

羌瘣は前蚩尤しゆうの幽連ゆうれんを見て、闇の先へ行き、形だけの蚩尤になったとしてもただ自分が壊れるだけだと話す。さらに、本当の強さとは暗闇の淵から戻って得られると礼に話した。

識の言葉

羌瘣きょうかいは礼に問いかける。
識の最期を思い出せ。羌瘣は識は苦痛のまま死んではいないはずだと話す。

礼はその言葉を聞き、混乱するが、徐々に識の最期の言葉を思い出す。識の最期は、覚悟が出来ていなかったと礼に謝っていた。そして、識は礼に”私の分まで精一杯強く生きて欲しい”と伝えていたのだった。

礼の決意

識の最期の言葉を思い出した礼は、その場で泣き崩れて大きな声を挙げた。そして、最期の言葉に答えられなかった自身に後悔しつつも、識に言われていた”精一杯強く生きる”という言葉を胸に頑張る事を決意する。

泣き崩れた礼を羌瘣きょうかいは抱きしめて檄をかけた。

感想

ひとまず羌瘣と礼のエピソードは終わりかな。礼は識の言葉を思い出して、完全に戻った感じもするし、次週では飛信隊の迷惑かけたみんなに謝ってくれたら、とりあえず飛信隊には参加する感じになりそうだね。礼という羌瘣並みの剣士の参加と羌瘣もおそらく復活したんだろうし、ここから対趙戦が加速しそうだ。しばらくは李牧も出てこないから、李信と羌瘣の軍が突撃をかけたら秦国の中でも上位の突破力になりそうだし、来週以降の活躍が楽しみだね。

670話予想

後日更新予定